- たいざん
- I
たいざん【大山・太山】大きな山。~鳴動(メイドウ)して鼠(ネズミ)一匹前触れの騒ぎばかりが大きくて, 実際の結果の小さいことのたとえ。〔「大山」は「泰山」とも書く〕~も蟻穴(ギケツ)より崩(クズ)る大きな山でもアリの小さな穴から次第に崩れていく。 小さなことでも油断しているとそれがもとで大きな危難を招くことのたとえ。IIたいざん【泰山・岱山・太山】(1)中国, 山東省の中央部, 済南の南に位置する名山。 五岳の一。 秦代から皇帝が封禅の儀式を行なった所。 道教信仰の中心。 海抜1524メートル。 タイ-シャン。(2)高い山。 大山。~の安きに置く物事をどっしりと安定させる。~は土壌(ドジヨウ)を譲らず泰山は小さな土くれでも拒まずに包含して大きな山になったように, 大事業をなす者は度量が大きく, 人々の小さい意見もよく聞き入れる。→ 河海は細流を択ばず~を挟(ワキバサ)みて北海(ホツカイ)を超ゆ〔孟子(梁恵王上)〕太山(泰山)をわきにかかえて北海をこえる。 人力ではとてもできないことのたとえ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.